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養護教諭を目指す人のための

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●養護教諭の出題傾向

養護教諭の主な出題範囲は、学校保健、学校環境衛生、健康診断、健康観察・健康相談、疾病予防、応急処置、養護教諭の職務、専門知識、学習指導要領などです。
学校保健については、法規関連の問題がほとんどです。特に学校保健安全法及び施行規則が中心で、他には学校給食法・食育基本法・薬事法・児童虐待防止法等が出題されています。
学校環境衛生は、学校環境衛生基準から、具体的な基準値が出題されています。細かい数値を確実に覚えておく必要があるでしょう。
健康診断については学校保健安全法施行規則の健康診断に関する規定からの出題が多く、定期健康診断だけでなく、歯科検診・視力検査・胸部エックス線検査なども出題され、検査の流れ、方法、実践的な技能、留意事項まで出題される。
健康観察は、健康観察の目的や留意点などが出題されるが、最近は文科省等の資料をもとにした問題等も目立っている。「教職員のための子どもの健康観察の方法と問題への対応」(平成21年3月)の出題が特に多い。
健康相談についてはその業務について、保健体育審議会答申「生涯にわたる心身の健康の保持増進のための今後の健康に関する教育及びスポーツの振興の在り方について」(1997年)からもまだ出題されているが、「教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引」(平成23年8月)からも出題されている。
疾病予防応急処置については、具体的な予防法や救急処置について出されます。学齢期に多い疾病の発症のメカニズムや救急処置について理解しておかなければなりませんが、最近話題になっているさまざまな傷病とそれに対応する最新の救急処置の出題も増えています。特に感染症に関する出題は頻出です。「救急蘇生法の指針2010」からの出題も多い。
養護教諭の職務については、中教審答申「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方針について」のうち、養護教諭に関する部分の出題が大変多く、「医薬品に関する教育の考え方・進め方」(平成23年 (財)日本学校保健会)からも出題されている。
専門知識は人体の各構造に関する出題が中心で、発達障害、発達理論の出題など、心理学、生理学、医学など関連する専門知識が出題されています。
学習指導要領は、「保健体育」のうち、保健の分野から出題されます。特に改訂された部分についての問題が中心に出題されています。 。

●養護教諭の出題例

【問題1】保健指導の機会について、誤っているものを次の(1)〜(6)のうちどれか。(大分県)

(1)学級活動における保健指導

(2)学校行事における保健指導

(3)児童会活動における保健指導

(4)保健学習における保健指導

(5)日常の学校生活における指導

(6)保健指導における個別的な指導



【問題2】次は、味覚についての説明です。最も適切なものを(1)〜(4)から一つ選びなさい。(埼玉県)

(1)舌の前方2/3は、迷走神経が支配する。

(2)味覚は、においなど他の因子に影響されることはない。

(3)味覚は、舌と軟口蓋、咽頭粘膜に分布する味蕾により感知される。

(4)味細胞の寿命は、1カ月である。



【問題3】次の各文は、放射線について述べたものである。適当でないものを次の@〜Dのうちから2つ選びなさい。(千葉県)

(1)放射線の被ばくにより損傷したDNAは、修復されることはない。

(2)放射線は、体にとどまることはなく、放射線を受けたことが原因で人やものが放射線を出すようになることはない。

(3)自然界から受ける放射線でも人工的に作り出した放射線でも、受ける放射線の種類や放射線量が同じであれば発生源に関わらず影響は同じである。

(4)放射性物質を含む食物等の摂取による被ばくは内部被ばくであり、放射性物質を含む空気を吸うことによる被ばくは外部被ばくである。

(5)多量の放射線を受けると人体に症状が出るが、同じ放射線量でも一度に受ける方が、ある期間の積算として受けるより影響は大きい。



【問題4】次の記述は「JRC(日本版)ガイドライン2010」からの抜粋である。(1)〜(3)の空欄に当てはまるものを下から選びなさい。(神奈川県)

心停止や窒息という生命の危機的状況に陥った傷病者や、これらが切迫している傷病者を救命し、社会復帰に導くためには、「救命の連鎖」が必要となる。救命の連鎖は、
1.心停止の( 1 )

2.心停止の早期認識と( 2 )

3.一次救命処置(CPRとAED)

4.二次救命処置と心拍再開後の( 3 )

の4つの要素によって構成されている

  ア.予防  イ.通報  ウ.集中治療  エ.判断  オ.安全確保  カ.経過観察  キ.医療環境
  
【問題5】次の各問いに答えなさい。

(1)青年後期以降に発症頻度が高くなる精神疾患を3つ書け。(新潟県)

(2)喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育における一次予防の目標を書け。(和歌山県)

(3)心停止直後の傷病者には、しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる不規則な呼吸がしばしば認められることがある。この状態の呼吸を何呼吸と言うか書きなさい。(長野県)

(4)アデノウイルスによる感染症のうちプール熱とも呼ばれる疾患名と、学校保健安全法第19条に定められている出席停止期間の基準を答えよ。(鹿児島県)

(5)子宮頸がんの発生に関連するウイルスの略式名称をアルファベット大文字三字で記せ。(愛知県)

(6)児童虐待は4種類に分類される。その4種類をすべて書きなさい。(岩手県)



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 郵送の場合⇒〒177-0051東京都練馬区関町北3-25-11-102
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