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教員採用試験の勉強法
★教員試験の傾向 |
ここ数年の教員試験は全国的に、倍率が低くなっています。これは、大量採用時代の先生が退職時期となり、採用数が増加したことと、民間企業の採用意欲が高まり、教員試験の受験者が減少したことなどによります。しかし、採用数は、すでにピークを過ぎ都市部から順に減少傾向に入ってきています。今後は、児童・生徒数の減少に伴い、採用数の大幅減少が予想されています。ただ、教師の働き方、勤務時間等の問題も指摘されていることから、何らかの改革が進んでくれれば減少幅も少なくなるのではないかと期待できるかもしれません。 今年(2017年夏実施)の教員試験は、小学校・中学校の新学習指導要領が告示されてすぐの試験であったため、どのように出題されるか注目されましたが、自治体によって大きく違っていたようです。新学習指導要領に対する各教育委員会の考え方が違うからだとは思いますが、受験生にとっては、大変準備しずらい現象です。もう少し出題の仕方に統一があってもいいと思われます。自治体によっては意味なく混在している場合もあり、改訂時期の受験生には、負担が大きくなってしまっています。今年の教職教養の出題問題を見てみると、最も大きな特徴は、ローカル問題が急増したことです。これまで出題していなかった自治体が出すようになったり、これまで1問しか出していなかった自治体が複数問出すようになりました。 今までは、教員を志望している人が、どの県を受けようかと迷うことはありましたが、これからは最初の段階から、〇〇県の教師を目指そうとしなければならなくなりそうです。細かい傾向については、「教採通信」をご購読ください。(NSK教採ネット 代表 新藤 智) |
◆教員採用試験 勉強法◆ 〜上手な教員採用試験の受け方〜 |
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(内容は随時更新しています) |
●教員採用試験は正確な情報収集から |
教員採用試験は、各自治体が主催する、採用候補者を決めるための試験です。したがって、各都道府県と政令指定都市の様々な事情によってその実施方法が異なります。試験日程も異なりますし、試験科目も異なります。最近は、試験科目が年によって異なる自治体もありますし、実施方法に変更点がある場合も少なくありません。常に新しい情報を見ておかなければなりません。また、筆記試験の出題内容でも、教育時事の出題が多く、文科省などから出される新しい資料がよく出題されます。最近の教育界の動向など、やはり最新の情報を集めておくことが必要です。 正しい情報を早く知ることで、試験の準備方法も異なります。
■教採情報紙は「教採通信」 |
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●教員採用試験の試験科目 |
筆記試験 | 教職教養 | 教育原理・教育法規・教育心理・教育史・教育時事・道徳教育・学習指導要領 など |
一般教養 | 人文科学・社会科学・自然科学 など |
専門教養 | 各教科の専門的内容・学習指導要領・指導法 など |
論文・小論文 | 教育観・教師論・指導法・決意や意欲などについて論文による試験 |
面接試験 | 個人面接 | 受験生1名・試験官複数による面接 |
集団面接 | 受験生複数・試験官複数による面接 |
集団討論 | 与えられたテーマについて受験生同士で討論 |
模擬授業 | 与えられた内容で授業を行う。試験官または他の受験生が生徒役 |
場面指導 | 特定の学校での場面設定について、面接形式で具体的に指導する |
実技試験 | 実技が必要な専門科目のみ(小全・保体・音楽・美術・家庭・英語・商業など) |
適性検査 | Y-G検査,クレペリン検査,MMPI 等 |
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●筆記試験は基礎力で決まる!! |
各自治体によって試験科目は異なりますが、大体、筆記試験・面接試験・論文試験・実技試験などが行われます。最近の傾向としては、論文や面接試験は実施方法や内容が細かくなり、難易度が増しています。それに対して、筆記試験は基礎・基本の充実が求められています。筆記試験の中には教職教養、一般教養、専門教養がありますが、どの科目も基礎力重視の傾向があります。あまり細かい項目を深追いするのではなく、広い知識の基礎を確実にしていきましょう。そのためには、時々、自分の実力を正確にチェックしておくことが必要となります。
◆基礎力診断テスト新年度版 |
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●教職教養の出題内容 |
教育原理 | 教育課程 | 教育課程・学習指導要領・教育課程の編成・学習指
導要領の変遷・学習指導要領の内容など |
人権教育 | 人権擁護・障害者支援・同和教育・児童福祉・平等教育など |
生徒指導・進路指導 | 生徒指導・生活指導・進路指導・キャリア教育など |
教育方法 | 学習形態と指導法・情報教育など |
社会教育・生涯学習 | 社会教育のしくみ・社会教育施設・生涯学習など |
道徳教育・特別活動 | 道徳教育・特別の教科 道徳・特別活動など |
特別支援教育 | 障害児(支援)教育・支援制度など |
教育時事 | 教育改革・最新教育行政・教育界の動向など |
教育法規 | 教育に関する法規・教育行政・財政・地方教育行政 |
教育心理 | 学習・発達・適応・教育評価・人格・障害児教育・心理療法・カウンセリングなど |
資料問題 | 中教審答申・文科省通知など |
ローカル問題 | 都道府県の教育行政・教育課題など |
資料問題 | 中教審答申・文科省通知など |
■毎月発行の問題集「月刊 教採ナビ」 |
●学習指導要領勉強法 |
学習指導要領が改訂されます。年内中に改訂に関する中央教育審議会答申が出され、年度内に新学習指導要領が告示される予定です。改訂されるとどのような日程で、現行のものから、新しい学習指導要領に移行されるのか、正しく把握しておかなければなりません。そして、何が変わるのか、なぜ変わるのかを理解しなければなりません。今度の教員試験では、必ずそのような問題が出題されるからです。それらを理解するには、まず、「中教審答申」を熟読することです。その上で、新しい学習指導要領と現行の学習指導要領を比較しながらね改訂される部分の把握に努めなければなりません。
教職教養では、答申や学習指導要領の「総則」や「特別の教科 道徳」「特別活動」「総合的な学習の時間」などが出題され、また、改訂全体についても出題されます。専門教養では、まだ今度の試験では現行の学習指導要領が出題されるでしょう。ただし、「英語」など大きな改訂がある科目では、専門教養でも出題される可能性が低くはありません。
できれば、9年前の前回の改訂のとき、どんな問題が出題されたかを確認して、同様の問題が出された場合の対策をしておきましょう。それらを効率よく学習できるようにセットしたものが「学習指導要領攻略セット」です。今年は急きょ志望県別の教材も追加しました。
学習指導要領攻略セット |
●教職教養(教育法規)勉強法 |
教員試験に出題される教育法規は法規の条文そのままです。条文の空欄補充・出典法規名を選択する問題・正誤問題などです。出題される条文は限られています。特定の条文に出題が集中しています。したがって、頻度の高い条文から覚えるのが効果的です。300条文くらい覚えれば、98%はカバーできるでしょう。しかし、100条文で70%は解けるはずです。まずは、150条文を目標として覚えましょう。出題頻度が高い法規名は日本国憲法・教育基本法・学校教育法・学校教育法施行令・学校教育法施行規則・いじめ防止対策推進法・学校保健安全法・学校給食法・教育公務員特例法・地方公務員法・地方教育行政の組織及び運営に関する法律・教育職員免許法・児童虐待防止法などです。 しかし、重要な法規が改正されると、その法規が大変よく出題されます。最近では、少年法、発達障碍者支援法、児童虐待防止法、教育公務員特例法が改正されました。確認しておきましょう。
教育法規セット |
●教職教養(教育心理)勉強法 |
(更新予定) 基本中心ですが、傾向が少しずつ変化しています。
教育心理セット |
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