発行日 | 内 容 |
★第1号 (10月10日号) |
コロナ禍での2度目の教員試験となった今年の試験。感染対策を実施した上で、本来の実施方法に戻った自治体が多かった。しかし、全体には新型コロナ対策をきっかけに実技試験の内容や集団討論の方法が見直されることも多く、試験科目が増える傾向にあったこれまでの教員試験の在り方が、検討されるきっかけにもなったようだ。
だが、コロナ禍で変化し始めたのは、試験の内容だけでなく、今後は志願者数や倍率にも影響が出そうである。
〈重要資料出題例〉「教育振興基本計画」・「中央教育審議会」答申
〈教育crossword puzzle〉 〈数字で見る教員試験〉 令和4年度倍率一覧〈その1〉 |
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★第2号 (10月25日号) |
令和3 年4 月22 日、中央教育審議会が「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して 〜全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現〜」と題する答申をした。これは、平成 31 年4月に文部科学大臣から「新しい時代の初等中等教育の在り方について」諮問されたことを受けたもの。2020 年代を通じて実現を目指す学校教育を「令和の日本型学校教育」として示されたものであるため、教員試験でも、しばらくは多くの出題が予想される。今年実施された試験で何が出題されたのかを確認し、効率よく内容を把握するようにしたい。
〈重要資料〉「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)
〈ポイント〉文化庁《国語に関する世論調査》 〈数字で見る教員試験〉 令和4年度〈その2〉 |
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★第3号 (11月10日号) |
10 月に文科省は「令和2 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を発表した。文科省に届け出た子供の自殺件数は、過去最多で、小・中学生の不登校も8 年連続で増加し、統計開始以降、過去最多となったことが、報道でも衝撃的に伝えられた。
教員試験には、この問題行動調査の結果自体についても大変よく出題されているが、これまでも多くの出題がある、「不登校児童生徒の支援の充実」について、調査結果とその背景を踏まえたうえで理解し、試験対策を確実なものにしていきたい。
〈重要資料〉「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」」
〈世界遺産めぐりJAPAN〉 〈数字で見る教員試験〉 採用者数 推移と見通し |
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★第4号 (11月25日号) |
新学習指導要領(平成29 年告示)で、初めて「情報活用能力」が学習の基盤となる資質・能力と位置付けられ,教科等横断的にその育成を図ることとされた。
また、学習活動の一層の充実のため、教育ICT環境の実現を図る「GIGA スクール構想」が推進され、教員試験でも「教育の情報化」に関する出題が急増している。今後も、更に増えることが予想されることから、ポイントをまとめ、確実に把握しておくことが必要なようだ。
〈重要資料〉「「教育の情報化に関する手引」- 追補版-」
〈ポイント〉文化庁《国語に関する世論調査》 〈Movie Info〉劇場映画ランキング |
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★第5号 (12月10日号) |
学習指導要領に関する出題は、改訂時期と通常の時期とは出題頻度・出題傾向は異なる。新学習指導要領と言っても、平成29 年と30 年に告示され、小学校では既に令和2年度から全面実施されているため、既に改訂時期とは言えないが、今年も予想以上に学習指導要領の出題は多かった。学習指導要領自体は勿論、まだ改訂に関する出題もあり、学習指導要領解説書からもあり、範囲は広がっている。何が、どのように出題されたのか、今年の出題についてしっかりと分析し、ねらわれやすい部分は、確実に理解しておくようにしなければならない。
〈重要資料〉「令和2年度 地方教育費調査確定値」
〈世界遺産めぐりJAPAN〉 〈Who am I ?〉 |
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★第6号 (12月25日号) |
教職教養の中で、教育法規の出題比率は常に3 割を超えている。これまで、出題される条文は比較的固定されていた。そして、教育法規が出されない自治体はほとんどない。だが、その傾向や出題順位に少し変化が生じている。これまで毎年のように出ていた条文が減少し、新たによく出題されるようになった条文もある。変化しつつある出題傾向を正確につかんで、効率よい勉強が必要になってくる。
〈重要資料〉「令和2年度 体力・運動能力調査結果の概要」
〈ポイント〉文化庁《国語に関する世論調査》 |
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★第7号 (1月10日号) |
教職教養で出題される人物はごく限られている。必ず出題される人物を確実に覚えておくことが必要だ。教育史の出題は問題数こそ少ないが、教育心理でも人名が出題される。ここ数年、傾向も若干変化している。基本的な問題を中心に、新たに出題が集中し始めている人名を早め早めに整理しておくべきだろう。今回は、その人物名を西洋教育史・日本教育史、そして教育心理の分野に分けて最新の出題を集計、上位10 名ずつ紹介する。頻出度の高い順にチェックしておきたい。
〈重要資料〉「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議報告」
〈世界遺産めぐりJAPAN〉 〈Who am I ?〉 |
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★第8号 (1月25日号) |
最近の教職教養の中心は資料による問題だと言える。資料問題は、決して時事問題として出題されているだけではない。重要な資料は、何年も出題が続いている。新しい資料だけでなく、重要な資料は確実に理解しておく必要がある。
特定の資料に集中するのではなく、多くの資料に出題が広がる傾向にある。今後も更に多くの重要資料が発表されると予想される。何が重要かを正しく把握した上で、これまでの出題状況を正しく分析し、確実な対策を立てていきたい。
〈重要資料〉「やむを得ず学校に登校できない児童生徒等への ICT を活用した学習指導等について」
〈ポイント〉文化庁《国語に関する世論調査》 |
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